マキノ式入浴健康法 湯道冬編

私は入浴が大好きだ。

その最大の目的は、脳と体のリラクゼーションである。

身体をきれいにするだけならシャワーだけでもいいのだろうが、リラクゼーション効果を求めるなら、しっかりと湯船に浸かることが大切である。

加えて質の高い睡眠を得ることも目的の一つだ。

そのためには寝床に入る60分ぐらい前に入浴し、しっかり上がった深部体温がすうっと下がってくる時間が必要である。

最適な温度と最適な入浴時間

よく「ぬるめの温度のお湯に何分」などと科学的なデータに基づいて推奨する専門家がいるが、そんなことはどうでもいい。

要は自分が気持ちいいと感じるかどうかが大切なのだ。

心地良く感じる温度、できれば眠気が襲ってくるくらいの温度が望ましい。

そういうお湯に浸かっていると、副交感神経が優位に働き脳をリラックスさせるのだ。

それは人それぞれなので何度ということは難しい。

自分が気持ちいいと思うかどうかが基準である。

中には熱すぎるのをぐっと我慢して入るのが好きだという人がいるが、これは交感神経が優位になるのでいけない。

これでは脳が活性化してリラクゼーション効果が得られない。

入浴時間に関しても、ただ長く入っていればいいってものではない。

深部体温が上がってくればもうそれ以上入っていたくなくなるはずだ。

そこがお湯から上がるタイミングである。

入浴中はとにかくリラックスを心掛けよ

入浴中に本を読んだりスマホで動画や音楽を楽しむ人、はたまた大きな声で歌を歌うのが好きな人もいるが、入浴中はとにかく脳と体をリラックスさせるべきである。

できる限り全身の力を抜き、頭を空っぽにして極力何も考えないようにする。

そして心地よい暖かさの湯に身も心もゆだねるのだ。

そうすると副交感神経の働きで脳と体がリラックスする。

だから入浴中は何もしないのがベストである。

風呂上がりに体を温めるべからず

風呂上がりにすぐにぬくぬくの格好をする人がいるが、しっかり深部体温を上げればそんな必要はないはずだ。

風呂から上がって30分ぐらいたつと、緩やかに深部体温が下がってくる。

それと同時にすうっと眠気も襲ってくるはずだ。

そこが入眠のベストタイミングである。

寝つきの悪いことに悩んでいる人はぜひともお試しあれ。

ただ急激な温度変化は血圧の変動を激しくしてしまうので、脱衣所と浴室は暖かくしておいた方がよい。

冬こそお風呂

冬の健康法はお風呂にありと思っている。

シャワーなどでさっと済ますなどというのは言語道断。

ゆっくり湯船に浸かって身も心も癒されたい。

ああ早く夜にならないかなあ。