先日、頸筋性うつ(頸性神経筋症候群)という病名を知った。
これは、首こり博士こと松井孝嘉先生が、様々な不定愁訴やうつ症状は首の筋肉の異常が原因だったケースが非常に多いということに着目して命名した病名である。
つまり首の筋肉の異常が原因で副交感神経に異常が起こり、様々な不定愁訴やうつ症状を引き起こしているということである。
松井先生の研究では全うつ症状の中で、「精神性うつ」(本来のうつ病)は5%以下で、95%以上は「頸筋性うつ」ということである。
頸筋性うつの原因
頸筋性の原因として最も考えられるのは、パソコン作業などの長時間のデスクワークやスマホなどの長時間使用からくる「うつむき姿勢」である。
そのせいで首の筋肉がこり、副交感神経が異常を起こし「頸筋性うつ」の症状を起こすのである。
当院での「頸筋性うつ」の治療について
まず、首や肩のこっている筋肉をマッサージや整体で丁寧に緩めていきます。また頭にある多くのツボを丹念に刺激することにより症状が良くなることも多いので、ヘッドマッサージにも重点を置いて施術していきます。
痛みや拘縮が強い場合は、鍼灸施術も提案していきます。
「我が意を得たり」
今までは、経験的に首こり、肩こりの治療が不定愁訴やうつ症状を緩和していることはわかっていたので、そこを丁寧に施術していたのだが、西洋医学の松井孝嘉先生からも科学的なお墨付きをいただいたような感じがして、とても心強い思いである。
これこそ「我が意を得たり」である。