テレビ番組における「マッサージ」の取り上げ方に物申す

NHK-BS1の「COOL JAPAN」という番組で「マッサージ」が取り上げられていた。

それを見ている途中、ところどころ「わかってないなあ」とイライラさせられた。

とにかく国家資格を持っている「マッサージ師」と無資格のリラクゼーションをゴッチャにしたまま番組が進行していくのだ。

例えば、マッサージ激戦区の神田駅前でマッサージ院を数えているときも、ちゃんとした治療院ばかりではなくリラクゼーションや整体、はたまた接骨院までカウントしているのだ。(接骨院の先生怒るだろうなあ。)

その後、国家資格を取得するのには最低3年かかるとして学校の授業風景を映してくれたのはとても良かったが、これでは無資格のリラクゼーションや整体の人たちまでそういう学校に行って国家資格を取得したように見えてしまう。

また外国人たちが話している場面ではマッサージを医療の一環として見ている人は皆無であった。

中には施術を受けた経験もないのに「ジムに行っているから大丈夫」という人までいる始末。

まあ外国人たちは知らないのだから仕方がない。

ここは許そう。

しかし日本のテレビ番組なのだから、ちゃんと理解している専門家を招いてしっかり違いを伝えて欲しかった。

以前俳優の新井浩文が事件を起こした時、番組内では被害者女性のことを「女性セラピスト」と呼んでいたのだが、

あるコメンテーターが「なぜ女性マッサージ師」と呼ばないのかとしつこく言っていた。

彼女は無資格者なのだから「マッサージ師]とは名乗れない。

番組はそれをわかっていてあえて使用しなかったのだろう。

わかっていないのはお前のほうだ。

かように日本社会ではちゃんと理解してくれている人の割合は低い。

もうちょっと中央団体からマスコミに対して抗議してくれてもいいのではないかと思う。