時々、寝具についての質問を受けることがある。
「マットレスは高反発が良いでしょうか？それとも低反発が良いでしょうか？」
「枕は高いほうが良いでしょうか？それとも低いほうが良いでしょうか？」
早速、結論を言おう。
マットレスは硬め、枕は低めが良い。
マットレスは硬め
マットレスすなわち敷き布団は硬めの方が良い。
いわゆる高反発の方が良いということだ。
それは何といっても寝返りがしやすいということである。
睡眠中の寝返りはとても重要である。
同じ姿勢ばかり続けていると、血行が悪くなるし、マットレスと身体の間の熱が放熱し辛くなり、良い睡眠を阻害してしまうのだ。
低反発マットレスは、横になってみると身体が沈み込み、身体全体が包み込まれているようでとても気持ちがいい。
しかし、これがいけないのだ。
柔らかすぎるとゴロゴロと自由に寝返りを打つことがとてもし辛くなり、、熱もこもってしまう。
そして目覚めた時、背中や腰が痛くなったり、体がだるくて疲れが取れていないように感じてしまうのだ。
心地よさにだまされてはいけない。
とにかく選ぶなら、身体をしっかり支えてくれる高反発マットレスをお勧めする。
枕は低め
枕もマットレス同様、寝返りのしやすさを最優先にする。
まず自分にとってのベストの高さを見つける方法だが、バスタオルを何枚か重ねて仰向けになり、腕を体の前でクロスした状態（ミイラみたいな恰好）で左右にゴロゴロと寝返りを打ってみる。
その時最もスムーズに（よっこいしょと力を入れることが無く）コロコロできる高さを見つける。
するとベストの高さは自分が思っているよりもかなり低い物の方が良いことが分かるだろう。
本当なら枕の専門家である相模原市の山田朱織先生の病院で、自分に合った枕をオーダーメイドで作ってもらうのがベストだが、時間もお金も大変である。
そこで先生が考案した「玄関マット枕」を推奨したい。
作り方はいたって簡単。
玄関マットを三つ折りにしてバスタオルを巻き、自分に合った高さに合わせる。
（先生はタオルケットを教えてくれているが、自分の経験からバスタオルの方が高さを合わせやすいし、何といっても洗濯がしやすいのでお勧め）
たったこれだけ。
ミソは玄関マットの芯が硬めであるということ。
これが頭が沈み込むことを防ぎ、寝返りを打ちやすくしてくれるのだ。
頭を包み込むように柔らかい枕や、高すぎたり低すぎたりする枕。
仰向けになった時にだけフィットするように作られた枕。
どれもダメな枕である。
とにかくマットレスも枕も寝返りのしやすさが最も重要なのだ。