抗重力筋を緩めよう

抗重力筋とは、地球の重力に対して姿勢を保つために働く筋肉のこと。

立っているだけ座っているだけでも、常に抗重力筋のどれかが緊張して身体のバランスをとっている。

だから抗重力筋が疲れてくると、良い姿勢を保つことが難しくなるのだ。

抗重力筋の部位

抗重力筋を大別すると以下の5か所があげられる。

1.背中・・・脊柱起立筋・広背筋

2.腹筋・・・腹直筋・腸腰筋

3.お尻・・・大殿筋

4.太もも・・・大腿四頭筋

5.ふくらはぎ・・・下腿三頭筋

これらの筋肉が働いて重力に対してバランスをとっているのだ。

特に重点的に緩めたいところ

脊柱起立筋や広背筋などの背中の筋肉は言うまでもないが、足の疲労がたまりやすい大殿筋、膝関節の動きを担う太もも前面の大腿四頭筋、

第二の心臓ともいわれるふくらはぎの下腿三頭筋を重点的に緩めたい。

というのも、肩や腰などは自覚症状が強く出るのだが、これらの筋肉は疲れていてもあまり自覚症状として感じられない人が多いのだ。

施術を受けて初めて疲れていることに気がつくことも多い。

これらに加えて、重い頭を支えている胸鎖乳突筋も私は重視して施術することにしている。

肩から首にかけての僧帽筋の症状を訴える人が多いが、首の前にある胸鎖乳突筋が張っている人もかなり多い。

だからこの筋肉を緩めることにより首や肩の凝りが解消することも多いのだ。

しかし、施術で緩めるばかりでなく、筋トレやストレッチなど自分でやれることもぜひ行ってほしい。

抗重力筋を鍛え、また緩めることによって、いくつになってもよい姿勢でいられるし、身体の疲労も感じにくくなるはずだ。