新型コロナウイルス 恐れすぎないように予防しよう

院長イラスト

連日新型コロナウイルスの話題でテレビや新聞などのメディアは持ちきりだが、ちょっと騒ぎ過ぎではないだろうか。

未だ効果的な治療薬が無いので注意するのは当然だが、あまり恐れすぎないように予防するべきだと思う。

中国国内では猛威を振るっているが、日本国内の感染者は2月11日現在28人(クルーズ船の135人は除く)で、

その人たちから広がっているようには思えない。

中国国内では死者も結構出ているが、それは劣悪な医療環境の影響が大きいと思う。

日本ではしっかりと対応してもらえるから問題ない。

それなのにメディアがあまりにも騒ぎすぎるので、私の周りにも疑心暗鬼になって必要以上に恐れている人たちも結構いる。

また無知からくる偏見も生まれている。

先日もある高齢女性から「先生のところにもいろいろな人が来るでしょうが、中国人が来たら追い返したほうがいいよ。」と言われた。

しかしウチにくる中国人は観光客ではなく、我々と一緒に近所に住んでいる人たちだ。

それなのに国籍だけで差別する人たちが少なからずいる。

欧米でのアジア人差別もかなりあると聞く。

困ったものだ。

マスクに対する信頼度もオーバーすぎるだろう。

咳やくしゃみをしている人が周りにまき散らさないようにマスクをするのは当然だが、マスクでウイルスの空気感染を防ぐことなどできはしない。

ウイルスは極小でマスクの網目など簡単にすり抜けてしまう。

だから花粉と違ってマスクでウイルスを防ぐことなどほぼできないのだ。

しいて言えば無意識に自分で鼻や口を触ってしまうことは防げるので、そういう意味の使い方なら納得できる。

予防の第一はとにかく手洗い。

あとは帰宅時のブクブク&ガラガラうがい。

そこはしっかり行うべきだ。

予防は大切だが、あまり神経質にならなくてもいいと思う。