暑い!!
まだまだ連日の猛暑が治まる気配がまったく無い。
今年も多くの人が熱中症や脱水症で病院に運ばれている。
中には命を落としている人もいる。
普通は炎天下の作業や運動が原因だと思ってしまうが、高齢者に関してはやや事情が異なる。
意外にも室内、特に自宅で熱中症や脱水症になってしまう人が多いのである。
高齢者の熱中症
自宅での熱中症と聞くと、エアコンの電気代をケチって使用しないことが原因だと思うだろうが、そうではない。
暑く感じていないのだ。
高齢者は身体が熱を持ち体温が上がってしまっているにもかかわらず、頭では暑さを感じることが鈍くなってしまっているのだ。
暑く感じていないのだからエアコンを使用しないのも当然であろう。
だから暑く感じてからエアコンをつけるのではなく、室温が28度を越えたら暑くなくてもスイッチを入れるなどの基準を設ける必要があると思う。
高齢者の脱水症
高齢者の場合、脱水症も熱中症と同じような理由によるものである。
身体は脱水状態になっているのにもかかわらず、のどの渇きを感じていないのだ。
だからなかなか水分を取ろうとしないのである。
中には、水分を取るとすぐにトイレに行きたくなってしまうと不安に思っている人もいるが、一度に必要以上の量を飲まず、少量を回数多く飲むようにすればそのようなことは起きないはずだ。
のどの渇きを感じていなくても、30分~1時間ごとに一口ずつでもいいから飲むようにしてもらいたい。
寝る前は特に重要である。
睡眠中に脱水症状になると血液がドロドロになり、脳血栓を起こす可能性が高まるのだ。
就寝30分前にコップ一杯の水を飲んで欲しい。
しかしいくら水分を取らなくてはいけないと思っても緑茶やコーヒーは不向きである。
ましてやビールなどもってのほかである。
その理由はカフェインやアルコールには利尿作用を高める効果があるため、下手をすると飲んだ量以上に尿として排泄してしまう可能性があるからだ。
だから水もしくは麦茶(カフェインが入っていないため)がお勧めである。
しっかり汗をかいたときには、やっぱりスポーツドリンクや経口補水液がよりよいであろう。
上手なエアコン利用や水分補給を心がけ、熱中症や脱水症にならないようにこの夏を乗り切りましょう。