夏バテについて

院長イラスト

今日は土用の丑の日ということで、ウナギ屋さんやスーパーマーケットのウナギ売り場が大盛況ということである。

夏バテ解消というと真っ先に思い浮かぶのがウナギということなのだが、そもそもウナギと夏バテ解消はまったく関係がない。

土用の丑の日にウナギを食べる習慣ができたのも、江戸時代の博物学者平賀源内が、夏に売り上げが落ちて困っていた知り合いのウナギ屋さんに、「本日土用の丑の日」という看板を出させたところ大繁盛したため、他のウナギ屋さんたちも真似をするようになったことで習慣化したとのことである。

(まあウナギを食べて元気になったという自己暗示もいいかもしれないけど…)

では夏バテの原因は何かというと、・温度差による自律神経の乱れ・体内の水分やミネラルの不足・食欲減退による栄養不足などがあげられる。

だから水分をしっかりとって栄養のあるものをできるだけ食すことは当然すべきことなのだが、温度差による自律神経の乱れに関してはどうしようもない。

常にエアコンの効いた部屋にいられれば問題ないが、そうもいかないだろう。

最高気温が40度にも達しようなんて日には、エアコンの効いた部屋から一歩外に出ただけで、いきなり10度以上の温度差にさらされてしまう。

これでは自律神経も乱れまくりだ。

それでも、なんとか自律神経を整えようとがんばってくれている脳はオーバーヒート寸前になってしまう。

その脳疲労を解消するためには何といってもしっかりした睡眠が一番である。

眠っている間もエアコンは消さずに涼しい寝室で快適な睡眠をとり、酷暑を乗り越えよう。