「朝からなんとなく身体がだるい。」
そういう悩みを訴えてくる患者が増えてきた。
かくゆう私も朝からだるい日が多くなり辛い。
梅雨時は毎年そうなので、これは低気圧や湿気の多さなどのせいなのであろう。
最近は気象の影響を受けて引き起こされる頭痛、めまい、肩こり、倦怠感などの諸症状をひっくるめて気象病と呼んでいる医師たちもいる。
しかし病院での治療を調べてみても対症療法の薬を出すだけで、特に何といった治療は行われない。
「これは気象のせいなのだ。」と納得するだけらしい。(なんだそりゃ)
「暑熱順化」
またこの時期ならではの暑熱順化(暑さに身体が順応して慣れていくこと)がうまくいかないことによる諸症状もある。
これも気象病の一種と呼んでいいだろう。
これに関しては運動や入浴などで汗をかき、自分自身の力で体温調節がうまくいくようにもっていくのが大切である。
エアコンのきいた涼しい部屋ばかりにいたり、入浴もシャワーだけで済ませたりしていると暑熱順化がうまくいかなくなってしまう。
以前聞いたことがあるが、幼稚園や保育園に入園したての園児たちの中には、夏の間ずっとエアコンのきいた部屋ばかりで過ごしていたために汗をかく機能が未発達で、熱中症にような症状になってしまう子供たちもいるらしい。
これこそ暑熱順化がうまくいっていない典型的な例であろう。
もうすぐ一日中エアコンのきいた部屋から出られなくなってしまう名古屋の蒸し暑い夏がやってくる。
それまでに暑熱順化し、その時に備えなければならない。