私は睡眠時無呼吸症候群である。
その私が言うのだから間違いない。
こんないびきが怖い
いびきをかく人は睡眠時無呼吸症候群の予備軍である。
特にガーガーかいていたいびきが突然止まり、次に「ンガッ」といういびきが出始めた場合は完全に我々の仲間だ。
しかし、いびきをかいている当の本人は眠っていて気が付いていないことがほとんどである。
そのため多くの人がたいしたことないと放置していることが問題なのである。
睡眠中にいびきが止まるということは呼吸が止まっているということで、言い換えれば何度も首を絞めて窒息させられていることと同じなのだ。
夜間に呼吸が止まる人は血液がドロドロになりやすいので血栓ができやすい。
また呼吸が止まると心臓に大量の血液が溜まり、それが呼吸再開と同時にドバっと押し出されるので血圧が200~250まで上がってしまう。
だから脳卒中(脳梗塞、脳血栓)のリスクが格段に上がってしまうのだ。
こんな自覚症状に注意
いびきは自分ではよくわからないものだが、いくつか自分でもわかるサインがある。
1.「夜中にトイレのために何度も目が覚める」
これはトイレに行きたくなったから目が覚めたのではない。目が覚めたからトイレに行こうと思ったのだ。
2.「朝起きた時に頭痛がする」
息が止まると脳に二酸化炭素が溜まり血管が拡張するので頭痛が起こる。
3.「昼間に強い眠気に襲われる」
夜間にしっかり眠れていないので当然である。
4.「高血圧になりやすく降圧剤もあまり効かない」
睡眠時無呼吸症候群による高血圧には薬が効きずらい。
最後に
たかがいびきと侮るなかれ。
恐ろしい病気につながることだらけなのだ。
特に高齢者は認知症やうつ病、誤嚥性肺炎のリスクも高まるので注意が必要である。
なかなかいびきぐらいで病院に行こうとは思わないだろうが、
そのいびきが止まっていることが分かった場合はぜひとも呼吸器内科を受診してほしい。